走快:九頭龍フルマラソン2006・2007 金沢中央走ろう会/編集長レポート

チャレンジ九頭龍フルマラソン2006・2007
写真集大会資料取材レポート
コース図・大会ガイド
2006.11.19
=写真マラソン2006=
掲載:2006/11 更新:2007/11
九頭龍フルマラソン2007
【続編】北陸3県のマラソン大会
チャレンジ九頭龍フルマラソン
s0819_スタート前
2006年と2007年の大会報告を合わせて掲載しています。
この2回は写真取材ランをしていません。コースの様子は2005年大会記録を参照ください。
|九頭龍フルマラソン2006・2007|九頭龍フルマラソン2005九頭龍マラソン:目次

走快:九頭龍フルマラソン2006
小雨模様ですが、なんとか持ちそうな天気です。
s0820_スタート前
 昨年に続き2回目の参加です。金沢中央走ろう会のメンバーをはじめ顔馴染みのランナーも多数参加しています。
 今日の天候は下り坂です。小雨模様ですが、フィニッシュまで、なんとか強い雨に遭わないようにしたいものです。今回はベストタイムの更新を狙います。写真取材は雨天を理由にカメラ携帯をしていません。ランニング前後の取材と、応援のNさん提供の写真を拝借してのレポートをまとめてみました。前回の写真集と合わせて、お楽しみください。

写真集
今回はカメラ携帯なしの身軽ランニングです
スタートし、河川公園をほぼ1周したところ
 今回は、天候を理由に、カメラを携帯していません。そして、コンデション次第では、念願のサブフォーを狙っています。
 私の大会参加中のランニング姿の写真はほとんどありません。今回は白山市のNさんに撮影していただいたものです。
 雨模様で寒かったので、スタート時に長袖シャツを着ています。河川公園を1周したところでシャツを脱ぎ腰に巻きました。
 風が強くなったり、雨が降ってきたら着用できるので安心して走れます。
スタートは河川公園の周回から始まります。
s0821_スタート。列はゆっくり動き始めました。
s0824_河川公園を2周します。気温は低めで小雨が降っています。
完走請負人と見廻り奉行の出動
s0827_廻り奉行 s0828_完走請負人
 この大会の名物は、完走請負人と見廻り奉行です。途中でランナーを励ましながら大会を盛り上げてくれます。
s0829_見廻り奉行も雨具着用 s0831s
河川公園から河川敷コースへ
s0833_Nさん(802)は初マラソンに挑戦。河川公園を2周し、コースにでます。
s0834_五松橋歩道橋を渡るランナー。上下でクロスしたランニングです。
s0841_五松橋エイドステーション 0847_上流側折り返し点
s0844_上流側折り返し点(五松橋下流側)
 五松橋歩道橋を渡ると九頭龍川の左岸のコースを2往復します。河川敷に下りたところにエイドステーションと中間折り返し点があります。
【参考】コースやエイドステーションの詳細な様子を紹介しています。
九頭龍フルマラソン2005

編集長のフィニッシュタイムは3時間58分29秒。
 今回の走行計画は30kmまで5分30秒/km、残りを6分で走り、サブフォー(4時間以内)目指すものです。
 撮影をしない分、走りに集中でき、30km迄まずまずのペースで、予定より3分も早いタイムです。35kmから6分30秒にペースダウン。
 フィニッシュタイムは3時間58分29秒。昨年の記録を6分半短縮した自己ベストです。
ペース良く走りタイムを更新。

大会資料
フルマラソン参加者記録
 申込者数:626人 男子:523人
女子:103人
 完走者数:508人 男子:421人
女子: 87人
気象条件(福井:アメダス)
北緯:36度3.3分 東経:136度13.3分 標高:9m
天候:雨。最高気温:12.6℃(0:00〜15:00)
時刻 気温 ℃ 湿度% 風速m/s 風向
8:00 8.6 92 2 南南西
9:00 9.2 88 0.8 南西
10:00 10.1 86 0.1 静穏
11:00 11.5 82 0.5 南西
12:00 12.3 80 1.6 西北西
13:00 12.1 74 2.4
14:00 11.7 76 2.3
15:00 11.1 79 2.1
s0843_ランナーが帰ってくるのを待っています
 完走時間帯のグラフを昨年と比較してみました。参加者や気象条件で形が違ってくるのが分かります。

編集長レポート
サブフォーを達成
 2006/11/19_九頭龍フルマラソン2006(福井県)は2回目。2006年最後の大会です。
 前年は撮影しながらも、4:05:0。コースも把握しているので、ベストタイム更新を狙います。
 昨年と同様に、秋口から大会参加を組み合わせて距離練習を組み込みます。心配は宝達山マラソンに備えて行った下り坂練習による股関節の痛みが出ていることです。
距離 2005タイム 2006タイム
10km 0:55:37 0:52:54
20km 1:50:18 1:46:43
30km 2:48:42 2:41:59
40km 3:xx:xx 3:44:51
フィニッシュ 4:05:00 3:58:29

 天気も雨模様となり、撮影には悪条件です。カメラを持たないで走ることにします。対面走行では『編集長ガンバッテ』の応援もあり、快調なペースです。15kmまで5分15〜20秒/kmのペースは予定より少し速めです。30kmまでも5分30秒/km以内のペースを維持できて、30kmのベストも更新です。30km過ぎから大腿四頭筋に疲れを感じます。体も冷えてきたのか股関節の痛みも感じるようになります。6分/kmにペースダウンです。このペースでも3時間55分くらいと読んでいましたが、35kmからさらに30秒ちかいペースダウンが続き、最後の1kmを6分に戻すのがやっと。完走タイムは3:58:29。
 昨年の記録から6分半の短縮です。練習や体調と気象条件は昨年の方が良かったような気がします。『カメラを持たないと記録も良くなりますネ』との仲間からの評価も、10分くらい短縮できていると気持ちも最高なのですが。30km以降を6分/km以内で走れる練習量が必要です。
 2年かけた念願のサブフォーを達成でき、美味しいビールを楽しみました。
次は、東京マラソンに備えた練習だ。
 この大会の直前に、来年2月に行われる第1回東京マラソンの2次抽選で参加の知らせが届いた。1次抽選で外れたことで、『厳寒の東京を年寄りが走るのは止めときなさい』との神の声として、スッキリと気持ちを切り替えていたので、少し戸惑いを感じた。若い時期に勉強や仕事で生活した東京。金沢に来てからも東京への出張が多かったが、この1年半は上京していない。久しぶりに仲間と一杯飲ろうとの約束も復活できる。都心を走れるのも今の内かもしれない。申し込むことにした。
 例年、12月のホノルル、11月の九頭龍など、年末の大会参加が終わると、3月までシーズンオフとして練習量を落とす。天候不順に加え降雪もあるので、外で走る機会が激減することが第1の理由。ランニングのおかげでスキーを楽しむ体力が維持できていることが第2の理由。中上級コースの瀬女高原スキー場がお気に入りで、最低でも1日20kmは滑る。走力の維持には、金沢中央走ろう会の練習と金沢ランニングクラブの練習に仲間入りして体育館を走る。3月からハーフマラソンの大会参加を組み込んで、4月のフルマラソンに備えていく。
 今年は、東京マラソンに備えてフルマラソンの走力維持があるので、練習量は減らせない。寒さ対策に外を走って寒さに慣らすことも重要な練習テーマだ。

マラソン大会の応援について
家族や仲間の応援
 家族や知人から応援を受ける。ランナーにとってとても嬉しいことです。42kmのコースのどこで応援したらよいのでしょう。スタート地点では人数が多くて見分けるのが難しい。少し列が細長くなると探し易くなります。それでもいつ来るのかが分かりません。おおよその時間を計算して注意して眼をこらします。フィニッシュ近くで待つ人達の真剣な眼差しは怖いくらいです。
 応援する場所を決めておけば、ランナーに声を掛けてもらうことで、シッカリと応援できます。応援ボードなどを用意するとバッチリです。
 さて、この大会はスタートの河川公園を2周してから、九頭龍川左岸のコースを2往復します。Nさん父娘の応援は河川公園と五松橋下流側の中間折り返し点でした。河川公園で2回、折り返し点で1回、そしてフィニッシュを待ちます。折り返し点から少し下流側の芝生の小広場に移動すると、もう1回応援できます。
 往復コースなので、ランナー同士のエール交換も楽しいものです。ペースも分かるので、調子のよしあしをみて、『今日は速いね』『マイペースで行こう』『もう少しだよ』などと応援の言葉を選びます。
 Nさんからはすれ違う度に『編集長、ガンバッテ』の声がかかります。私の直前を走っていた女性が『編集長ですか』と振り返ります。どうやらホームページをご覧になっているようです。富山の方でした。いつものカメラ携帯で取材ランをしていれば、すぐに分かったのかもしれません。『今日は撮らないの』との声もかかります。
光柚ちゃんはボードを持って応援 / 行ってきまーす
 Nさんは、金沢中央走ろう会の主催大会では家族で走られます。今回はご主人と娘さんが応援です。Nさんからは対面走行の度に『編集長ガンバッテ』の応援をいただきました。女子の部4位入賞。初マラソンに挑戦で素晴らしい成績です。8km位までは、私のほうが先行していたのですが。。

地域の皆さんの応援そして大会事務局の工夫と熱意
 この大会の名物は、完走請負人と見廻り奉行です。途中でランナーを励ましながら大会を盛り上げてくれます。そして、フィニッシュゲート前のアナウンスでは、一人一人に完走のお祝いをしてくれます。申し込み時に記入した目標タイムやコメントをもとに、ランナーを紹介します。これに励まされて参加するランナーもいるくらいです。
 記念品のバスタオルは、フィニッシュした時にランナーの肩にかけてくれます。背の低いご婦人方が背伸びしながらかけているのが、とても楽しそうです。今回は昨年の茶色から一変してショッキングピンクでした。
 河川敷コースは、街中の大会に比べて沿道の応援が少ないものです。大会事務局のこうした工夫と熱意に押されて完走を目指します。
 エイドステーションのボランティアの支援、そして準備された給食も気持のこもった応援です。完走後に提供される温かい汁物なども完走を楽しむ余韻に欠かせない要素です。
 寒い時期だけに入浴サービスも好評です。軽食後、永平寺町松岡福祉総合センター(翠荘)に直行します。一緒にきた仲間のフィニッシュ写真も撮りたかったのですが風邪をひいては元も子もありません。風呂でシッカリ温まったあと食事をします。
 昨年、会場でカメラマンをしていた女性と再会しました。今年は、記録証の受付けと貴重品預かりの係りをされていました。私のホームページもご覧になったようです。今回は、フィニッシュゲートでのアナウンスの様子を撮影して記事にしたいと考えていましたが、パスすることになりました。

編集長レポート2007
【編集中】掲載:2007/11/22 
走快:九頭龍フルマラソン2007(2007年11月18日)
荒天の大会。午後2時24分、束の間の晴れ間です。
フィニッシュ前の直線コースで虹がランナーを迎えてくれました。
最悪の気象条件の大会となりました。
 九頭龍フルマラソン2007(福井県)は連続3回目の参加。2007年の納めの大会です。
 2005年は撮影しながらも、4:05:0。2006年はコースも把握しているので、ベストタイム更新を狙い、初のサブフォーを達成。今回もサブフォーを維持したいと、秋口から大会参加を組み合わせて距離練習を組み込みました。
 天気は冬型の気圧配置で、荒天となりました。金沢を出るときは強い雨に雷も鳴っています。高速道路を走行中、空も明るくなってくると雲の晴れ間も出てきます。今日は天気がめまぐるしく変化するなと予想します。
 スタート時は、気温も低く、雨に加えて風も強いので撮影には最悪の条件です。今回は、カメラを持って走ろうなどとは考えません。スタート前の撮影も省略です。防寒体制を整えてスタートの列に並びます。
気象衛星の画像:日本海に縞模様 等圧線が立った西高東低の典型的な冬型
強い向かい風に悩まされましたが、サブフォーを維持しました。
距離 2005タイム 2006タイム 2007タイム
10km 0:55:37 0:52:54 0:55:26
20km 1:50:18 1:46:43 1:51:28
30km 2:48:42 2:41:59 2:48:52
40km 3:xx:xx 3:44:51 3:47:14
フィニッシュ 4:05:00 3:58:29 3:59:24
 荒天のフルマラソンをどう走るか。

 (記述予定)

 20kmを過ぎた辺りで、富山から参加のKさんに『東京マラソンンの記事を読みました。』と声をかけられます。しばし並走しながら、情報交換します。来年の東京マラソンの抽選に当たったということで、準備をしているようです。今回の目標タイムを聞くと、サブフォーとのこと。このペースではギリギリだよとアドバイスします。後半のペースダウンがあると4時間を越すことになります。
 この言葉は、自分自身へも言い聞かせたものです。いつものペースよりゆっくり(?)走っているのです。水溜りをよけたり、強い向かい風などもあって、ペース管理に油断が生じていたようです。エイドでの給水後、気合を入れ直します。中間点を折り返して下流側に向かうと強い逆風になります。ここでペースアップしたいと思うのですがままなりません。30kmの通過は、昨年の8分遅れ、2005年よりも1分遅れです。残り12kmを今のペースを維持し、ラストスパートができるかがカギです。GPS時計でペースを確認しながら走ります。11km/時のペースで走っています。これを維持すれば4時間丁度という計算です。
距離 2007タイム 区間
あと5km 3:30:32  
4km 3:36:37 06:05
3km 3:42:32 05:55
2km 3:48:24 05:52
1km 3:54:08 05:45
フィニッシュ 3:59:24 05:16

 下流側折り返しに近づいた頃、靴の中に違和感を感じます。靴を履くときにビニール袋をかぶせて、防水対策をしましたが、それが破れて、靴下にも皺ができたようです。折り返して、ビニール袋を外し、靴を履き直します。手がかじかんでいて約1分の停止です。このタイムロスを取り戻さないとサブフォーは逃げていきます。
 ここまでのペースがゆっくりだったのが幸いしたのか、35kmを過ぎても脚の疲労感が気になりません。残り5キロからの1kmごとのラップもペースダウンしていません。最後の給水を過ぎて五松橋を渡って河川公園に入るところで残り2kmの表示。タイムは3:48:24。残り時間は11分36秒。いつもの6分ペースでは、30秒ほどオーバーか? この河川公園の1周はとても長く感じます。上流側に約1km向かいますが、なんと風向きが変って逆風です。日頃練習している体重移動を意識した走りで、ペースを維持します。残り1kmで3:54:08。何とかなりそうな様子です。折り返すと追い風です。走路に並べられた大会旗が強くはためいています。フィニッシュゲートまで直線の500mを気持よくラストスパートします。この最後の1kを5分16秒で走り、何とか3時間59分24秒。これはスタートライン通過からのタイム。スタートタイムからの公式記録は3時間59分34秒。これぐらいにギリギリだと、4時間を少しでも超過すると気持の落ち込みも大きいと思いますが、何とかクリアできてホッとしています。

河川公園の外周走路は2km。これを1周してフィニッシュする。コース全体を見渡せるので長く感じる。
 今回の走りは貴重な経験です。マラソンの走り方としては42kmまで平均ペースで走りたいと考えています。過去の大会では、30km以降のペースダウンを考慮(心配)して、前半に時間稼ぎを意識して走ります。30km以降を6分/kmペースを維持できるかがサブフォーのカギと考えていました。
 30kmからフィニッシュまでの時間は、2005大会は76:18、2005大会は76:30、今回は69:50で、6分半の短縮です。今回は、荒天の影響もあり、前半のペースがゆっくり目だったことが幸いしたようです。キロ6分以内で平均して走れたことが最大の収穫となりました。2〜3日経過しても脚に疲労感がないのも平均走の大切さを教えてくれます。
 右の写真は羽咋走ろう会の会長さんに撮っていただいたもので、24日夜にメールで送られてきました。当ページ掲載用にフィニッシュ地点を背景にしています。ゲート下にある電光掲示のタイムは4:02。まさにフィニッシュ直後の写真です。左手に持っているのは飛び賞の地元のお酒です。ご一緒した東京マラソンでは、写真取材で5時間近くで走ったことをご存知なので、『カメラを持たないと速く走れるのですね』との一言にもサブフォーを維持できた楽しさを実感しました。
白山市のNさんが今年も健闘。
 昨年は初マラソンに挑戦で女子の部4位入賞。今回は3:28:46で3位入賞でした。スタートでは一緒に並びましたが、すでに気合が入っています。公園1周近くまでは並走しましたが、だんだん姿が遠くなっていきます。対面走行時のエール交換では、『編集長ガンバッテ』と応援されますが、声のトーンも昨年とは違って、自分の走りに集中している感じです。Nさんはご主人と娘さんの応援・サポート体制も整えています。五松橋下流側の折り返し点に陣取り、エネルギー補給のパックも用意しています。私が通過したとき、ご主人から使いますかとの声もかかりましたから、仲間の皆さんの分も用意されていたのでしょう。
お腹をイッパイにしなかったのに。
 私の今朝の朝食は豆パン1個とバナナ1本に牛乳。いつもはオニギリ3個とバナナでシッカリお腹を膨らませます。前日までは炭水化物を多く摂って、一応の準備(カーボローディング)しましす。今回は、悪天候から今一気合が入らなくて、寝床から出るのも30分送れ。車を運転しながらの食事で、エネルギー不足の感が否めません。最初のエイドステーションからバナナやオレンジを摂ってエネルギーを蓄積します。携帯補給はBCAAサプリメントと黒糖飴です。寒さで手がかじかみ、給食に手間取りましたが、後半の走りも今までになく上手くいったので、朝食の量についても、迷信(?)を改める時期にきたのかも知れません。
応援の放送席を取材しました。
放送席のアナウンサーは2人で交代して行います。
テレビモニターでランナーのゼッケンを読み取り、該当する原稿をアナウンサーに渡します。
 完走するランナーを迎える好評の放送。これを楽しみにしている参加者も多いと思います。
 2005年大会の写真集には、この放送の現場を掲載できませんでした。2006年大会では、寒さで取材をパスしました。今回は、どうしても取材しなければなりません。生憎の荒天です。フィニッシュ後では、寒さで取材できなかった昨年の経験から、スタート前にも取材することにしました。
 放送席はフィニッシュゲート横のテントです。アナウンサーは2人。ランナーの紹介記事は番号グループ毎に整理されています。ゲートの約200m先に設置したビデオカメラでランナーを撮影します。テントにはモニターが2台設置され、その画像からゼッケン番号を読み取り、該当するランナーの紹介記事をアナウンサーに渡すしくみです。この手順で、フィニッシュするタイミングにランナーを紹介してくれるのです。
 今回は昨年を遥かに上回る荒天です。ズブ濡れでフィニッシュ。駐車場に直行し、着替えします。芝生は水浸しでゴム長靴と傘が必需品です。まず給食のうどんで身体を温めます。ひと息ついてからフィニッシュした中間達と歓談しながら取材開始です。
 放送席のテントで放送の様子を取材・撮影します。雨は小康状態から土砂降りとめまぐるしく変化します。ビデオカメラの故障を心配する声も聞こえます。
 雨具を着たランナーが多いのでゼッケンが隠れています。モニターを見ている担当者もお手上げです。『番号が見えません。見せてください。』とアナウンサー氏が呼びかけます。それに応えるランナー。タイミングはフィニッシュ後になっても、シッカリと紹介してくれます。
 時雨模様の天気には束の間の晴れ間があります。虹がかかってきました。アナウンサーは、虹を背景にフィニッシュする様子を放送しています。この虹は両脚の部分がはっきりしていますが、半円の上部は霞んで見えません、ランナーの通過のタイミングを見計らって撮影します。今回の特集を飾る写真になりました。この写真の右端に軽トラックが停めてあります。ランナーを撮影するビデオカメラはこの荷台に脚立で固定されています。
早く風呂に行きたかったのですが、期待されるカメラマンはツライ。
 取材を終えて、知り合いの皆さんと歓談します。荒天でフィニッシュが遅れている仲間を待っています。私はフィニッシュする仲間の写真を撮ります。金沢RCのBさんから、Fさんが残り2km地点を過ぎたからゲートで写真を撮ってくれと頼まれます。カメラの具合が悪いようです。この時間帯では、2kmを15〜16分かかってフィニッシュです。私は完走後1時間半も経過しているので、早く風呂で温まりたいところですが、寒さを我慢して待機します。首を長くしていると、やっと見えてきました。五松橋の下まで行って準備します。私を見つけた彼女、両手を上げてフィニッシュを演出します。低くめのアングルでパチリ。はからずも虹も取り込んだ写真になりました。きっと喜んでくれるでしょう。
荒天と寒さで大会スタッフの皆さんも大変です。
完走者迎えるバスタオル。今年は水色です。 雨が強いので、テントで待機しています。
荒天時のウェア対策
東京マラソンでの雨対策ウェア 冬季の荒天は、長時間走るため、濡れたり風による冷えが身体へのダメージを大きく与えます。ランパン・ランシャツの元気なランナーもいますが、60歳を越した老体には無理は禁物です。参加するときの気持も大切で、途中での体の冷え具合で中断することも念頭においています。冬型の気圧配置では、風や雨の強さもめまぐるしく変化するので、それに対応した準備が必要です。
 身体を濡らさない。お腹を冷やさない。手先や耳を冷やさない。足を濡らさない。こうした対応ができると向かい風や雨でも、気持の萎えを防ぐことができます。トイレの回数もタイムロスにつながります。今回の編集長の重装備を紹介します。
----(記述予定:メモ)----
・冬季の基本ウェアは、メッシュランシャツに長袖ジップシャツの重ね着。下はランニングタイツ。
・お腹を冷やさない工夫。果実の梱包用メッシュが胃腸の冷えを守ってくれる。
・足を濡らさないと気持よく走れる。
・ゴルフの雨具(上着)を着用。前のジッパーを開け閉めして、通気と防風に備える。風を受ける面積が増えるので、今日のように強い向かい風では、風圧が大きくなるのが難点。
・耳バンドと指先カットの手袋。帽子の飛散対策も。
・洗濯前にウェアを計量したら1kg。汗と雨で重たくなっています。体重を1キロ軽くすると、フルで3分短縮できる。その計算だと、2〜3分遅れる負荷になっている?
 この装備は、2月の東京マラソン2007で経験したものです。東京では、ホテルを出るときから雨対策をしていましたが、予想できなかったのはスタート前に1時間も冷雨の中で待たされたこと。靴の中を濡らさなかったので、周りの人の寒さぶりよりは救われましたが、大粒の雨に打たれ続けたのは何とかして欲しいと思ったものです。今回は、10分前まで車のなかで待機できました。東京より雨風が強かった荒天にもこうした対応ができるのも、地方の大会ならではのことと思います。

大会資料2007
フルマラソン参加者記録
 完走者数:449人 男子:371人
女子: 78人
気象条件(福井:アメダス)
北緯:36度3.3分 東経:136度13.3分 標高:9m
天候:雨。最高気温:10.9℃(0:00〜15:00)
時刻 気温
湿度
風速
m/s
風向 降水量mm
8:00 10.6 82 1 0
9:00 9.6 83 4 西 3
10:00 9.8 79 2 北北西 0.5
11:00 9.2 79 3 南南西 1.5
12:00 9.9 70 4 北西 0
13:00 10.3 70 2 南南西 0.5
14:00 9.0 73 4 西北西 0.5
15:00 6.5 81 6 北西 3
荒天に雨合羽を着て走る参加者。もうすぐゲート。
 完走時間帯のグラフを昨年と比較してみました。参加者や気象条件で形が違ってくるのが分かります。


編集長レポート:写真マラソンシリーズをお楽しみください。
北陸3県のマラソン大会写真集
:北陸3県で開催されるフルマラソンの4大会を写真集で紹介しています。
写真特集北陸3県のマラソン大会:写真集九頭龍マラソン:目次

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