編集長の部屋:山行記録
2004.06.27 尾瀬:燧岳(2,356m)ひうちがたけ

【尾瀬の記録】1971年5月2004年6月2011年7月2021年9月

▲34年ぶりの尾瀬はとても静かでした。
 昨年、フジカラーカメラバス(撮影旅行)に便乗、自由時間を利用して上高地から前穂高に登った。今回は尾瀬の撮影バスです。燧ヶ岳は、1971年に登山。機会があれば東北以北の最高峰に再度登ってみたいと考えていました。カメラバスは、沼山峠口からの自由時間が5:00〜12:00(7時間)というもの。燧ヶ岳の往復ができそうです。
 26日21:30。金沢:フジカラー北陸を出発。
 27日。到着の予定時間が大きく遅れているようです。4時に七入でシャトルバスに乗り換え、沼山峠口に5時頃の予定ですが、5時過ぎに七入到着です。
 5:35。七入を出発。約35分で沼山峠口に到着。ここで日程が決まり、尾瀬沼ビジターセンターに11:00集合とアナウンス。1時間半の短縮は予定外。とにかく帰路の時間を確保できるところまで登ろう。心配だった天気も回復に向かい、雲はあるが雨に降られなければ行動が楽だ。
 6:25。沼山峠バス停から尾瀬沼に向けて歩き始める。
 久しぶりの尾瀬沼。木道がなつかしい。綺麗過ぎるほどに整備されている。水芭蕉も終わり、花の時期はニッコウキスゲを待つことになる。ワタスゲが白い穂を揺らす大江湿原を尾瀬沼へ向かう。写真とビデオを撮影する。
 7:10。浅湖(あざみ)湿原で長英新道に入る。
 雨の後で、登山道はぬかるんでいる。尾根に取り付くと、道はしっかりしてくる。誰にも会わない。9時頃、ミノブチ岳で、下山者(男一人)に遇う。次は俎ーで、2〜3組のパーティに遇うまでまた一人旅。鶯など鳥の鳴き声の中を登る。休憩中にビデオを回し、鳴き声を収録する。樹林帯の登山は、風が通らず暑い。汗だくだ。長袖シャツを脱ぎ、半そで1枚になった。
ワタスゲが白い穂を揺らす大江湿原を尾瀬沼へ向かう。
水芭蕉の終わった湿原はとても静かだ。
長英新道の途中から尾瀬沼をのぞむ。
ガスが少し晴れた頂上は雲の中だ。
 9:30。三角点のある俎ー(まないたぐら:2,346m)に到着。
 登りが2時間20分だったので、降りを1時間半弱と計算。尾瀬沼の集合時間が11:00という制限時間があるので、引き返すタイミングを計りながら登る。残りがちょうど1時間半だ。燧ヶ岳の最高峰(柴安ー)までは、往復できそうにない。なんとか三角点までこれたことを良しとしよう。バスの到着が遅れスタート時間が1時間半近くズレたのが痛い。一度登頂していること。眺望が期待できないことから、気持ちには余裕がある。
 9:30〜9:45。俎ーで軽食と写真休憩。この間、ガスがかかったままで眺望はきかなかった。燧新道の途中で尾瀬沼が見えたが、頂上からは見れなかった。神奈川から来たという大学山岳会の人に登頂の記念撮影してもらう。左手で触れているのが三角点。
 下山。ペースを速めているため、20分ごとに給水。尾根を降りて、ゆるやかな下り道になってからが結構長く感じた。途中倒木を潜るのに、中腰になった。右脚に軽いケイレンが走る。やばい。酷使している脚に無理な力がかかったのだ。びっこをひきながら歩く。ペースは落とせない。右をかばった分、左にもケイレン。しばらくでおさまりホッとした。木道に出る。なんとか間に合った。
 尾瀬沼ビジターセンター〜大江湿原〜沼山峠口までの3.1km。この木道の登りでペースダウンした。50分とふんでいたが1時間かかった。燧ヶ岳から下山したときに10分位の休憩が欲しかった。足の裏に水ぶくれができていたが、ごまかしながら歩行した。木道はどうも苦手だ。
 11:00。尾瀬沼ビジターセンター 〜 12:10。沼山峠バス停に到着。

コース資料
2004.6.26  金沢=小出IC=
2004.6.27  =七入=沼山峠口−沼山峠−大江湿原−浅湖湿原−長英新道
 −燧ヶ岳:俎ー(2,346m)−長英新道−大江湿原−沼山峠
 =七入=桧枝岐=只見町=小出IC=金沢
【予定変更】燧ヶ岳:俎ー(2,346m)−柴安ー(2,356m)の往復は小1時間必要。中止した。

【登山メモ:撮影】
 尾瀬で被写体の中心となるのは植物だ。でもこの時期は端境期(はざかいき)。期待は薄い。
 今回は、28〜80mmズームレンズ装着のカメラとビデオカメラ(カメラ機能付)を持参した。時間に制限があったことから登山に集中し、給水休憩時に撮影する。
 持参したフィルムはネガ用4本。使ったのは、フルートの先生の結婚披露宴の写し残しで済んでしまった。昭和46年の時はリバーサルフィルムを使っている。この頃は、カメラ2台でネガ用とスライド用に使い分けていた。
 最近の作品編集は、DVD写真集やWEBサイトの写真集にシフトしているので、撮影機材もそれにあったもので軽量なものを携行するようになった。特にビデオは、音も残せ雰囲気も伝わる。
【登山メモ:尾瀬の思い出など】
1971.05.29-31 尾瀬:尾瀬沼〜燧ヶ岳(2,356m)〜尾瀬ヶ原
最初の尾瀬はミズバショウに会いたくて。残雪の燧ヶ岳に登りました。
@昭和46年(1971)5月:尾瀬山行のコースと日程
  5.29 上野=沼田=大清水(泊)
  5.30 −三平峠−長蔵小屋−燧ヶ岳−下田代(泊)
  5.31 −三条の滝−下田代−尾瀬ケ原−鳩待峠=沼田=上野
 34年も前に訪れた尾瀬。この時の目当ては、水芭蕉。一面に咲く白い花。初対面は感動。歩くほどに、うんざりするほど続く。感動が薄れていったのを憶えている。
 今回は、緑の野原になっている。燧ヶ岳の登りは長蔵小屋からは同じルートをたどった。ちっとも記憶が戻らない。樹林帯のキツイ登りの景色を記憶するには回数が必要か。
A帰路のバスは、沼山峠口発13:00。
 なんと252号線を走っている。桧枝岐〜只見町〜小出ICという大きな迂回ルートだ。直接小出ICに出る352号線は、大型バスの通行ができないとのこと。2時間以上かかる計算だ。途中、田子倉ダムで休憩。ダム湖の景色を楽しむことができた。これは予定外の収穫だ。
 金沢着20:45。金沢から尾瀬は遠いことを実感した。再訪する機会は?。その気にさせる新たな魅力が必要だ。
1971年5月=尾瀬:初訪問のコースなど

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